パルワールドのクロスプレイ専用サーバー:Xbox・PS5も同じワールドに
パルワールドの専用サーバーは0.5.0からクロスプレイ対応。Xbox・PS5のプレイヤーは一覧からしか入れないので、起動引数 -publiclobby、8211/UDP の開放、固有の ServerName の三つが要ります。
バージョン0.5.0以降、パルワールドの専用サーバーは一本のクロスプレイ対応ビルドになりました。Steam、Xbox、PS5、Mac、PC Game Pass のプレイヤーが同じワールドを共有できます。これはよく「サーバーを立ててアドレスを配ればいい」と受け取られがちですが、それは Steam と Mac のプレイヤーにだけ当てはまり、Xbox と PS5には当てはまりません。Xbox・PS5版には、サーバーアドレスを入力する場所がそもそもありません。
この記事はクロスプレイサーバーに追加で必要なことだけを扱います。サーバーの構築自体は構築ガイドにあり、ここでは繰り返しません。そもそも自分で立てるかどうかで迷っているなら、パルワールドのサーバー代で自前とレンタルサーバーの費用を自分の条件に当てはめて比べられます。
誰と誰が一緒に遊べるか
0.5.0より前は Steam と Xbox が完全に別のネットワークで、PS5はさらに別でした。それ以降はサーバービルドが一つになり、プラットフォーム間の制限はありません。
| プラットフォーム | クロスプレイ専用サーバーに入れるか | 入り方 |
|---|---|---|
| Steam(PC) | 入れます | アドレスで直接接続、またはコミュニティサーバー一覧で検索 |
| Mac | 入れます | Steam とまったく同じ |
| Xbox 本体 | 入れます | コミュニティサーバー一覧で名前を検索する方法しかありません |
| PC Game Pass / Microsoft Store 版 | 入れます | Xbox と同じで、一覧のみ |
| PS5 | 入れます | Xbox と同じで、一覧のみ |
この記事の要点は、表にある三つの「のみ」に尽きます。コンソール版と Microsoft Store 版のタイトル画面には アドレス:ポート の入力欄がなく、ゲーム内のコミュニティサーバーブラウザが唯一の入口です。つまりクロスプレイサーバーが解決すべき問題は「繋がるか」ではなく「どうやって見つけてもらうか」です。
サーバー側で変える二か所
CrossplayPlatforms
PalWorldSettings.ini の長い一行に含まれるこの項目で、どのプラットフォームからの接続を許可するかが決まります。既定ではすべて許可されています。
CrossplayPlatforms=(Steam,Xbox,PS5,Mac)
普通は触りません。知っておくべきは二点だけで、この項目が欠けているか、どれかのプラットフォームが抜けていると、そのプラットフォームのプレイヤーは理由も表示されないまま接続を拒否されること、そして古い解説にある AllowConnectPlatform は廃止済みで、現行ビルドでは効果がないことです。
起動引数 -publiclobby
コンソール版のプレイヤーがサーバーを見つけられるかどうかは、これで決まります。この引数を付けて起動すると、サーバーは公式の公開ロビー、つまりゲーム内コミュニティサーバー一覧のデータ元に自身を登録します(公式の起動引数リファレンス)。
./PalServer.sh -publiclobby
古い解説では -useperfthreads -NoAsyncLoadingThread -UseMultithreadForDS も付けていますが、同じ公式リファレンスには現在、v1.0以降はこの三つを設定しないほうがパフォーマンスが向上する場合がある、と書かれています。
公開ロビーに登録されていないと、サーバーは一覧に存在せず、Xbox と PS5のプレイヤーには入る手段が一切ありません。Steam のプレイヤーは影響を受けず、これまで通り直接接続できます。「Steam の友達は全員入れるのに、コンソール版の友達だけ見つけられない」という場合は、ほぼ間違いなくこの引数の付け忘れです。
公開ロビーに登録するということは、誰でも検索できるということです。必ず ServerPassword を設定してください。公開ロビーに載ったサーバーは非公開ではありません。非公開にするのはパスワードです。
開けるポート
必須ポートは Steam のみで遊ぶサーバーと変わりません。
| ポート | プロトコル | 用途 | クロスプレイで必須か |
|---|---|---|---|
| 8211 | UDP | ゲーム本体の通信。プレイヤーはここに接続します | 必須 |
| 8212 | TCP | REST 管理 API | 任意。インターネットには絶対に開けないこと |
古い解説では27015/UDP(Steam のクエリポート)も開けるよう書かれていることがありますが、公式ドキュメントのポートと起動引数のページには載っていません。当サイトで検証したところ、クロスプレイサーバーは8211/UDP だけを開けて -publiclobby を付ければコミュニティサーバー一覧に表示され、Xbox や PS5のプレイヤーも参加できました。VPS では事業者のファイアウォール(セキュリティグループ)と OS のファイアウォールの両方で許可してください。詳しい手順は接続トラブルの切り分けにあります。
サーバーを自宅の回線で動かしている場合は、もう一つ確認が要ります。グローバル IP があるかどうかです。最近の家庭向け回線の多くはグローバル IPv4を割り当てないため、その場合はポート転送をしても意味がなく、公開ロビーには誰も到達できないアドレスが登録されます。解決策はグローバル IP のある VPS に移すか、トンネルや仮想 LAN のツールで中継するかで、後者はコンソール版のプレイヤーにはたいてい使えません。ツールをインストールできないからです。
レンタルサーバーならグローバル IP は最初からある
KeepWorlds のパルワールド専用サーバーはグローバル IP を持つ専有マシンで動くので、前に家庭用ルーターが挟まることも、誰かに中継ツールを入れてもらうこともありません。アドレスはコンソールのマイサーバーにあるそのサーバーのページに表示されます。
コンソールのプレイヤーの入り方
伝えることは三つです。
- タイトル画面からコミュニティサーバーブラウザを開くこと。招待コードの経路ではありません
- サーバー名を正確に検索すること。一覧は先頭200件しか表示しないのでスクロールでは見つかりません。
ServerNameは既定のままにせず、固有で打ちやすい名前にしてください ServerPasswordを入力すること
起動したばかりのサーバーが一覧に現れるまで数分から十数分かかります。これは正常な遅延で、設定ミスではありません。
公開ロビーへの登録はチェックボックス一つ
KeepWorlds のパルワールド専用サーバーでは、ここまでの追加作業がコンソールの起動オプションにある一つのチェックボックス「クロスプレイ(公開ロビー)」になります。チェックを入れて保存するとサーバーが再起動して公開ロビーに登録され、Xbox / PS5 / PC Game Pass の友達は名前で見つけられます。Steam の友達はページ上のアドレスでこれまで通り参加でき、サーバーパスワードも同じページにあるので、誰に教えるかは自由に決められます。
よくある質問
Xbox や PS5の友達がサーバーを見つけられません。何を確認すればいいですか?
順番に四つです。起動引数に -publiclobby があるか、8211/UDP がセキュリティグループと OS のファイアウォールの両方で許可されているか、ServerName が既定のままではなく固有の名前になっているか、PublicIP と PublicPort がサーバーの実際のグローバルアドレスとポートになっているか。四つとも合っていれば、一覧の更新を十分ほど待ち、正確な名前で検索してもらってください。
コンソール版のアップデートが Steam より遅いと影響しますか?
一時的に影響します。コンソールのパッチはプラットフォームの審査を通るため、Steam より一、二日遅れることがよくあります。サーバーが先にアップデートされていると、旧ビルドのコンソール版のプレイヤーにはバージョン不一致が出て入れません。逆も同じです。アップデートのたびに、こうした期間が生じるものと考えてください。
Steam のプレイヤーは引き続き直接接続できますか?
できます。クロスプレイはコンソール版のプレイヤーのための経路を追加するだけで、Steam と Mac のプレイヤーはこれまで通り「マルチプレイに参加する(専用サーバー)」から アドレス:8211 で直接接続します。
クロスプレイサーバーには大きなマシンが必要ですか?
不要です。負荷はプレイヤー数とワールドの規模で決まり、どの機器で遊ぶかは関係ありません。負荷を左右するものは必要スペックにまとめています。