パルワールドのワールド設定を全項目解説:PalWorldSettings.ini で何を変えるか
パルワールドの専用サーバーで変更できるワールド設定を一項目ずつ解説します。経験値倍率、パルの捕獲・出現率、拠点の上限、PvP、デスペナルティが何に効くのか、そして人を招く前に必ず見直したい数項目をまとめました。
専用サーバーが立ち上がったあと、そのワールドが面白くなるかどうかを決めているのはワールド設定です。パルワールドは四十以上のパラメータを一つの設定ファイルに詰め込んでいますが、項目ごとの公式な説明はありません。その結果、経験値倍率だけ変えて残りには触れないという運用がほとんどです。しかし実際にグループが解散する原因になるのは、誰も見ていないデスペナルティと拠点上限のほうです。
この記事では全項目を「変えると何に効くか」で四つに分けて解説します。まだサーバーを立てていない場合は専用サーバーの構築手順から先にどうぞ。
設定ファイルの場所と読み込まれるタイミング
Linux 版の専用サーバーでは次の場所にあります。
Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini
Windows 版は LinuxServer が WindowsServer になります。**このファイルはサーバーが一度正常に起動するまで生成されません。**新規インストール直後はディレクトリが空で、ここで「インストールに失敗した」と勘違いする方が少なくありません。
同じディレクトリに DefaultPalWorldSettings.ini もありますが、**こちらはテンプレートでサーバーは読み込みません。**編集しても何も起きず、エラーも出ません。パルワールドのサーバー運用で最も多い無駄な作業です。
中身はこうなっています。
[/Script/Pal.PalGameWorldSettings]
OptionSettings=(Difficulty=None,DayTimeSpeedRate=1.000000,NightTimeSpeedRate=1.000000,ExpRate=1.000000,PalCaptureRate=1.000000,...)
**全体が一行です。**四十以上の項目が一組の括弧の中にカンマ区切りで並んでおり、一行一項目ではありません。手で編集する際に失敗しやすいのは三点です。
- カンマの過不足で行全体の解析に失敗すると、サーバーは**黙ってすべて既定値に戻ります。**ワールドは普通に起動するので、設定が一つも効いていないことに気づきません
- 文字列はダブルクォートが必要です(
ServerName="...")。数値と真偽値には不要です - 真偽値は
True/Falseと先頭大文字で書きます
そして最も重要なのが、プロセスは起動時に一度しか設定を読まないという点です。保存したあとサーバーを再起動してください。稼働中のファイルを書き換えても反映されません。
遊びの手触りが変わる項目
進行速度を決めるグループです。間違えても壊れることはなく、テンポが妙になるだけです。
| 項目 | 既定値 | 効果 |
|---|---|---|
ExpRate | 1.0 | 経験値倍率。週末だけ集まるグループなら 2.0 あたりが快適です |
PalCaptureRate | 1.0 | 捕獲確率倍率。ゲーム内スライダーの上限は 2.0 で、それ以上は公式に公開されていない領域です |
PalSpawnNumRate | 1.0 | 野生パルの出現数。上げると CPU 負荷が明確に増えます |
CollectionDropRate | 1.0 | 採集物のドロップ量 |
CollectionObjectHpRate | 1.0 | 鉱石や木の耐久。**下げるほど早く壊せます。**読んだ印象と逆です |
WorkSpeedRate | 1.0 | 拠点のパルの作業速度 |
PalEggDefaultHatchingTime | 72 | 巨大な卵の孵化時間(時間)。0 で即孵化します |
DayTimeSpeedRate / NightTimeSpeedRate | 1.0 | 昼夜の流れる速さ。**上げるとその時間帯が短くなります。**夜を短くしたいなら NightTimeSpeedRate を上げます |
逆に感じる二項目は上の表で印を付けました。CollectionObjectHpRate は下げると速く、NightTimeSpeedRate は上げると夜が短くなります。
マルチプレイで最初に見直す価値があるのは PalEggDefaultHatchingTime です。72 時間はソロ向けの数字で、週末だけ集まる遊び方では卵一つに実時間で三週間かかります。1〜2 時間、あるいは 0 で構いません。
プレイヤー同士の関係が変わる項目
性能には影響しませんが、最初の事故でサーバーが続くかどうかを決めるグループです。**人を招く前に決めておいてください。**あとから変えるのは、誰かがすでに古い設定の代償を払ったあとということです。
| 項目 | 既定値 | 効果 |
|---|---|---|
DeathPenalty | Item | 死亡時の落とし物。四段階は下記 |
bEnablePlayerToPlayerDamage | False | プレイヤー間のダメージ |
bEnableFriendlyFire | False | 同じギルド内での誤射 |
bEnableInvaderEnemy | True | 拠点襲撃イベント |
bEnableNonLoginPenalty | True | 長期未ログインのペナルティ |
bIsPvP | False | PvP の総合スイッチ |
DeathPenalty の四段階、緩いほうから順に。
None—— 何も落としませんItem—— 所持アイテムのみ。装備は残りますItemAndEquipment—— アイテムと装備の両方All—— すべて。手持ちのパルも含みます
揉め事の元になるのは最後の段階です。捕まえたばかりの希少なパルを連れたまま溶岩に落ちれば、パーティ全体がその場に残ります。しかもデスバッグは高レベル帯に落ちていて、取りに戻れないことがほとんどです。気心の知れた面子なら Item が無難で、それより厳しくするのは全員が合意した場合だけにしてください。
bEnableInvaderEnemy を切ると拠点襲撃が起きなくなります。不定期に集まるグループでは想像以上に有用です。襲撃は誰もログインしていない時間に発生するため、次に来たときには瓦礫だけが残っています。
サーバーの健全さを決める項目
メモリ消費に直結するグループです。**パルワールドのサーバーはワールドの規模に応じてメモリ使用量が増え続け、下がることはありません。**一か月動かしたワールドが二十数 GB を使うのは珍しくなく、その増加の出どころが主にこの項目群です。
| 項目 | 既定値 | 効果 |
|---|---|---|
ServerPlayerMaxNum | 32 | 同時接続人数の上限 |
BaseCampMaxNum | 128 | サーバー全体の拠点数 |
BaseCampWorkerMaxNum | 15 | 拠点あたりの作業パル数。エンジン上限は 50 |
BaseCampMaxNumInGuild | 4 | 一ギルドが建てられる拠点数 |
GuildPlayerMaxNum | 20 | 一ギルドの人数 |
PalStomachDecreaceRate | 1.0 | パルの満腹度が減る速さ |
慎重に扱いたいのは BaseCampWorkerMaxNum です。「拠点に何体置けるか」に見えますが、その一体ずつが自分の行動シミュレーションを回しています。**負荷は CPU に、しかもシングルコアに乗ります。**四十の拠点で 15 から 50 に上げれば、目に見えて重くなります。
BaseCampMaxNumInGuild が制限するのはギルド単位であって、プレイヤー単位ではありません。全員が一人ギルドのサーバーでは、実質的に一人あたりの拠点上限として働きます。
人数の上限については32人が32人とは限らないで別に扱っています。設定できる数と、マシンが実際に支えられる数は別物だからです。
人を招く前に見直す項目
全項目を読む時間がない場合、最小限はこの表です。他は後からでも調整できますが、この数項目は後では手遅れになります。
| 項目 | 今変える理由 |
|---|---|
ServerName | コミュニティサーバー一覧に出る名前です。放置すると既定の文字列のままです |
ServerPassword | 設定しなければ誰でもワールドに入れます |
AdminPassword | 設定しないと管理者コマンドが使えません。キックも含みます |
ServerPlayerMaxNum | 賑やかさではなく、マシンが支えられる数に合わせます |
DeathPenalty | 開放後に変えるのは、誰かがすでに失ったあとです |
PublicPort | 既定の 8211 から変更した場合のみ |
PalEggDefaultHatchingTime | 72 時間はマルチでは繁殖システムが無いのと同じです |
保存して再起動したら、ゲーム内の**マルチプレイに参加する(専用サーバー)**から接続して設定が反映されているか確認します。括弧の中まで含めて確認してください。タイトル画面には招待コードを使う別のマルチプレイ経路があり、そちらから専用サーバーには接続できません。
よくある質問
PalWorldSettings.ini を編集したのに反映されません。 よくある原因は三つです。DefaultPalWorldSettings.ini を編集している(サーバーは読みません)、再起動していない(設定は起動時に一度しか読まれません)、カンマの過不足で行全体の解析に失敗し既定値に黙って戻っている、のいずれかです。
夜を短くするにはどの項目を変えますか。 NightTimeSpeedRate を上げます。これは流れる速さなので、上げるほどその時間帯が早く過ぎます。読んだ印象とは逆です。
DeathPenalty はどの段階にすべきですか。 気心の知れた面子なら Item です。所持アイテムは落としますが装備は残ります。All は手持ちのパルまで落とすので、揉め事の元になります。
運用を任せる場合
ここまでの項目はすべて、ファイルを開いて編集し、一行に並んだカンマとクォートを確認し、再起動し、そして三か月後に「なぜこの値にしたのか」を自分で覚えておく必要があります。手間なのは最初の設定ではなく、あとから一項目だけ直したくなったときです。
KeepWorlds のパルワールド専用サーバーでは、同じ設定が説明と有効範囲付きのフォームになっていて、保存時の再起動もこちらで行います。
パルワールドはプロセス起動時に設定を読み込むため、保存後に再起動が必要です。
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自分で運用しない方法もあります
ゲームとプランを選ぶだけで、専有マシン上にサーバーが立ち上がります。バックアップ、アップデート、期限のお知らせはこちらで対応いたします。
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